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北方町
1889(明治22)年の町村制の実施にともなってスタートした北方町。以来130年以上、古き伝統や歴史に育まれてきた文化のまちです。
なかでも、空海が創建したとされる池鏡山円鏡寺は多くの文化財を保有しています。そのひとつが、国指定の重要文化財に指定されている円鏡寺の楼門です。1296(永仁2)年に92代伏見天皇の命で創建されたとされ、鎌倉期の特徴がよく表れています。屋根の勾配が緩やかで、屋根と腰の均整が極めて優美にできていることから、明治神宮南楼門の建造の際にモデルとなりました。円鏡寺には、木造聖観音立像や木造不動明王立像(平安期)、木造金剛力士像(鎌倉期)など、国指定の重要文化財が数多く保管され、その名品の数から美濃の正倉院とも呼ばれています。